第45回目は、フードデザイナーの中本千尋さんにご登場いただきます。透明感のある美肌と健やかな笑顔がチャームポイントの中本さん。お仕事では、食を通して人生をちょっと豊かにしてくれる時間の楽しみ方を提案しています。お仕事のことやライフスタイルに加えて、コロナ禍で変化した生活や気持ちについても、お話を伺いました。

食の時間を、楽しくおいしくデザインする
ー 中本さんのお仕事や活動について教えてください。
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食の時間をデザインするという意味で、「フードデザイナー」という肩書きで活動しています。食の時間も人それぞれだと思いますが、空間や音楽など、少しこだわるだけでもとても特別な時間になるんです。あとは、大手メーカー商品のメニュー監修や、ケータリングなどのお仕事もさせていただいています。個人的には、オリジナルブレンドで作ったスパイスの販売やお料理教室、スパイスを使ったレシピや作手順を撮影してインスタグラムで配信するなどの活動もしています。
ー 幅広く活動されていますね。中本さんにとって、「食」とはどんなものでしょうか?
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今の仕事をする前、養護老人ホームでのボランティアなどもしていて、「食」について考えたことがあります。「食」はどんな人にも身近なもので、生きるため、人間らしくいるためには、“口から食べること”がとても重要なんです。健康な人たちにとっては当たり前ですが、そうでない人もいる。今あるこの状況が当たり前ではなくて、さまざまな条件の人に合わせて食があることを理解して、アプローチしていきたいなと思っています。
ー 仕事を通してどんなことを伝えていきたいですか?
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スキンケアも同じですが、その時間を楽しく過ごさないともったいないですよね。ライフスタイルの中で、素敵な食器とテーブルと椅子があって…。そういう生活を送ってみたいなという理想を生活に落とし込んでもらえるような提案をしたいと思っています。お気に入りの作家さんの器が一枚あるだけでも気分が上がるし、小さいテーブルだったとしてもクロスをかければ雰囲気が変わります。数は少なくても高価でなくても、それぞれが何かしら語れるようなものを選びたいと思っています。ドゥーオーガニックも商品一つひとつにストーリーがあって、お話を伺っていると友人にも伝えたい気持ちになりました。
ー ありがとうございます。日常も少しの工夫で素敵な時間になりそうですよね。
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そうなんです。毎日仕事や子育てで時間に追われて、それどころじゃない!という方もいらっしゃると思います。そんな中でも少しで豊かな時間を過ごしてもらえるような、心に余裕が持てるようなコツを提案していきたいですね。スパイスのブランドを作ったのもそれが理由です。もっと気軽におうちでスパイスを楽しんでもらえるよう、きっかけや入り口でありたいと思っています。

今までの当たり前をゼロにして、新しくスタートする時
ー コロナ禍での自粛期間は、どう過ごされていましたか?
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仕事がほぼゼロになりました。レッスンやイベントなど、企画していたことがすべて中止になってしまって。でも、スパイスをもっと日常で楽しんで欲しい、魅力を伝えたいという思いで、以前からプロダクトは作っていたんです。自身のイベント時にお土産としてお渡ししたり、知り合いのお店だけで販売したりしていた商品を、4月からインターネットで販売したところ、想像以上に反響がありました。おうち時間が増えたことで、スパイス料理に挑戦したいという人も多かったようです。
ー インスタグラムで動画なども配信されていますよね。
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スパイスの使い方にはちょっとしたコツがあって、それを動画や写真で配信しています。使い方をちょっと変えるだけで香りや味わいもかなり違うんです。例えば、スパイスは油と一緒に合わせないと香りが立たないので、出来上がった料理にそのまま振りかけても、香りも弱くて苦味と粉っぽさが残ってしまうんです。にんにくやたまねぎを炒める段階で、一緒にしっかり炒めてあげることが大切です。お客さんからも、自粛中のお家時間が楽しくなりましたと言ってもらえ、始めてよかったと思っています。
ー 素晴らしい行動力ですね。不安などはありませんでしたか?コロナ禍で気持ちに変化はありましたか?
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今まで当たり前にあったものや人との付き合いも、一旦全部がゼロになって、また新しくスタートする時なんだなと強く感じています。今まで通りではダメだし、今までしようと思っていたけどできなかったこともどんどん行動していかないといけないと思っています。また忙しい日々に戻っていくとは思うけれど、新しい気持ちでチャレンジしていくことが必要ですよね。とても大変な状況ではありますが、これまでの生活をかえりみるきっかけにもなったし、大切なことに気づかされた時間でもありました。

自分をよく知って愛して、人にも優しく
ー 暮らし方や働き方についても考えさせられる方も多かったと思います。中本さんが考える、理想の女性像とはどんなイメージですか?
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自分のことをきちんと知ることは、人のことを知ることにも繋がります。だから、自分を知って愛してあげないと人のことも愛せないと思うんです。自分のいいところも悪いところも知って受け止めて好きになることって大切ですよね。自分と向き合える女性になりたいです。自分のことを愛しているとそれが自信にも繋がるし、人にも優しくできるはず。しなやかでありながらも芯があって、余裕を持った女性が理想です。
photos by Yoshimi Kikuchi

中本千尋さん
(なかもと・ちひろ)
フードデザイナー。フレンチレストラン、短大の調理師学科アシスタント講師などを経て独立。食から日々の暮らしまわりを提案する『DISHes』を主宰。 野菜やスパイスを使った料理を得意で、ケータリング、カレー屋、ワークショップ、料理教室、レシピ作成やメニュー監修など、活動は多岐に渡る。
Instagram @chihiro_nakamoto
HP https://disheschihironakmoto.wordpress.com/
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