第34回目は、引き続きヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんにお話を伺いました。ドゥーオーガニックをデビュー当時から知ってくださっていた長井さんに、印象に残っている商品や秋のスキンケアのポイントなども教えていただきました。
ワクワクする気持ちを大切に、もっと気楽に化粧品を楽しんで欲しい
ー 長井さんが、化粧品を選ぶ時の基準や条件などはありますか?
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長井さん:
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今ってとにかくものが溢れていて、良い商品も多い。だからこそ、何を選べばいいかわからないという声をよく聞きます。極度の敏感肌など合わないものがあるのは仕方ないですが、もしそうでなければ、難しいことはあまり考えずまずは好奇心を優先してみてもいいのかなと思います。単純に興味があるとか、誰かが使っていて気になったとか、直感で使ってみたいとかワクワクするとか、そんな風に気持ちが動かされるものを気楽に使ってみても。入口がハッピーな方が続くんじゃないかなと思います。
ー ドゥーオーガニックとの出合いを教えていただけますでしょうか。
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長井さん:
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ちょうどデビューした頃、店頭で見て気になっていて。国産のオーガニックコスメだと聞いてびっくりしました。当時は国産のオーガニックコスメはまだ少なかった、というかほとんどなかったですよね。すごい商品が出たなという印象でした。リッチなイメージだったのを覚えています。それからブランドについてお話を伺ったり、商品を試したりする機会もあり、「環境への配慮」と「美しさ」が両立されているブランドだなと感じました。
計算されたテクスチャーで、心地よく使えるところが嬉しいです
ー 使っていただいて、具体的にどのような印象でしたか?
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長井さん:
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パワーはあるんだけど、アイテムをいくつか重ねても心地よく、ちょうどいい湿度の肌でケアが完了できるところが素晴らしいと思います。湿度感って、特にメイク前は大切。パワーがあるものは重さやベタつきが残ってしまう場合がありますが、ドゥーオーガニックは絶妙なテクスチャーまで計算されていますね。
ー ありがとうございます。特に印象に残っている商品を教えてください。
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長井さん:
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本当にどれも好きなんですが、あえて選ぶとしたら、まずはパワー セラム V <美容液>。商品名に“パワー”ってついているだけあって、本当にパワフル。私は“美容液”というからには、特別な価値があってほしいと思っていて。これは、使用感はもちろんネーミングにもその自信を感じます。つけた後の肌の柔らかさやハリ感には感動します。
ー 米と豆のエキスが、ラインナップの中で一番多く配合されているんです。
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長井さん:
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そうなんですね。いつものスキンケアに加えるのと加えないのではまったく違うと言わせてくれるような1品です。私は旅先にも持っていくのですが、機内での保湿も1本で十分。旅先ではどんな気候でも安心して使えるお守りのような1本を持って行きたい。そんな時にも選びたい1品です。ベタつかず心地よい使用感なので、夜でも朝でも、メイクの前でも使えるところが気に入っています。
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長井さん:
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そして、ブライト サーキュレーター ミルク <泡状乳液>もはずせません。オーガニックコスメで炭酸アイテムは珍しいですよね。また導入アイテムではなく、乳液というのも面白いなと思いました。ケアの最後に美容成分がしっかり肌に馴染むような感覚です。使ったあとは、明るい印象の肌に。
トリートメント オイル スムージング <オイル状美容液>は、オイルと思えないさらっとしたテクスチャー。美容液のようにスーッと肌に馴染んでとても使い心地がいいんです。メイク前にオイルはちょっと…という方も多いのですが、これはメイク前にもおすすめ。ベタつかず程よく潤いを与えてくれます。メイク前にツヤ肌に整えておくと、上質なツヤメイクに仕上がります。
アロマ ソルト フォー レストは、もう何本使ったかわかりません。香りは直感で選んでいて、いまはこれがお気に入りです。本当にいい香りで、トレイなどに出してベッドサイドや玄関などに置いておいてもいいですよね。ギフトとしても、とても重宝します。実は私はせっかちなのでゆっくり湯船に浸かるのが苦手なんです(笑)。だからこそ、いい香りのバスソルトなどを使うと、ゆっくり浸かろうって思えるんです。これがあるだけで気分が全然違うし、忙しくて長い時間浸かれなくて数分間だとしても、その時間を癒しの時間にしてくれます。
肌のごわつきや乾燥などの不調は、「洗うケア」を見直してみて
ー 肌の不調が出やすい秋に、おすすめのケアを教えてください。
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長井さん:
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きちんとスキンケアをしているのに、肌のごわつきや乾燥が気になる、メイクがのらない、吹き出物ができるなどの不調があるなら、「洗うケア」を見直してみるのもおすすめです。美容に対する意識が高く知識も豊富な女性が増えた反面、「与えるケア」に意識が向きがちで意外と「洗うケア」に関しては消極的というか、あまりアップデートできていない人が多いように感じます。極度の敏感肌や乾燥肌でない限り、適度に洗うことは大切。その後にせっかくいいアイテムを使うのに、肌によごれが残ったままだともったいないですよね。まっさらな肌にリセットすると、後から使うスキンケアも効果を発揮してくれるはずです。
ー 意外と見落としがちな洗うケアが大切なのですね。ドゥーオーガニック商品でおすすめを教えてください。
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長井さん:
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まずは朝晩きちんと洗顔フォームで洗うこと。きちんと泡立ててこそ効果を発揮するのですが、自分ではなかなか十分な泡は作れないので、きめ細かでクリーミーな泡がすぐ出てくるウォッシング ムース <洗顔料>はいいですよね。洗い上がりもつっぱらず、でもスッキリと洗えるのが心地よいです。
ー 洗い方で気をつけることはありますか?
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長井さん:
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泡を置く時間で部位を分けます。まずベタつきやざらつきが気になるTゾーン、そして乾燥が気になる頬、デリケートな目元、の順に。毛穴のよごれがきになる部分は、毛穴の奥まで泡を入れ込むようなイメージで少し圧をかけて洗います。逆に頬などは泡を使って優しく。こんな風に使い方にも少し気をつけてあげるといいですよね。
ー 頑固な毛穴よごれやザラつきには、スペシャルケアも必要でしょうか?
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長井さん:
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毎日の洗顔だけでは落ちづらいTゾーンや小鼻のよごれには、マッサージ バッグ <マッサージ料>で、定期的にスペシャルケアをしてあげるといいと思います。これは、てるてる坊主みたいで見た目もかわいいんですよね。肌当たりは優しいのに使ったあとは、肌がつるんとなめらかに。やみつきになりますよね。
ー スペシャルケアのタイミングやコツなどはありますか?
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長井さん:
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肌のごわつきやザラつき、化粧水の馴染みが悪いなと感じる時に行うのはもちろんだけど、肌が元気で調子がいい時こそ、パワフルなスペシャルケアをするとより効果的だと思います。体の健康と同じで不調が出る前の日々の心がけが大切なように、肌も週1〜2回のスペシャルケアとして習慣にしておくと、いつも調子のいい肌でいられると思います。
ー最後に、ドゥーオーガニックのブランド理念や商品づくりを知っていただいて、共感できる部分などありますか?
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長井さん:
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ドゥーオーガニックがデビューしてから約10年、真面目に丁寧にものづくりをされてきたことにはとても共感できるなと思います。目の前のことに向き合ってコツコツと続けることは私も大切にしているので、通じるものがあるなと感じます。コツコツ続けられることって、日本人の良さでもあると思うんですよね。派手ではないけれど、いつも優しく寄り沿うように、細く長く続けていけるといいですよね。
Photos by:Yoshimi Kikuchi
長井かおりさん
(ながい・かおり)
ヘア&メイクアップアーティスト。短大卒業後、化粧品会社の美容部員を経て、2005年にヘア&メイクアップアーティストへ転身。年齢や職業に関係なく、「誰にでも似合う自分史上一番キレイになれるメイク」テクニックが評価され、雑誌、広告、映像など幅広いジャンルで活動し、モデルや女優のヘアメイクを手掛ける。わかりやすく理論的なテクニックも人気で、全国でメイクアップセミナーの講師活動やイベントなどでのメイクデモンストレーションにも、多く出演。著書に『~周囲がざわつく自分になる~ 必要なのはコスメではなくテクニック 』(ダイヤモンド社)、『テクニックさえ身につければ、「キレイ」はもっと引き出せる』(講談社)などがある。https://www.nagaikaori.com Instagram:@kaorimake
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