「笑っていれば、風向きは変えられる」どんな時でも、前を向いて笑っていたい・高山都さん<前編>

「笑っていれば、風向きは変えられる」どんな時でも、前を向いて笑っていたい・高山都さん<前編>

2019.04.26

第25回目は、モデルや女優として活躍中の高山都さんにご登場いただきました。キラキラした笑顔が印象的な高山さんは、飾らない等身大のライフスタイルも注目されており、幅広い女性からの支持を集めています。ポジティブですがすがしい空気感をまとう高山さんに、毎日の豊かにするコツを教えていただきました。

感情や場の空気を「循環」させることを意識しています

ー いつも笑顔が素敵な高山さんですが、笑顔でいるための秘訣を教えてください。

高山さん:

「循環」を大切にしています。「あの人はいいな」とか「これ嫌だな」とか負の感情を溜めないこと。溜まると心も肌もくすんで濁ってしまうので、常にクリーンな状態を保つようにしています。負の感情に針が振り切れてしまった時は、あえて一人の時間を作って針をゼロに戻します。最近会う人会う人に「オーラが柔らかくなった」って言われるのは、溜まってないからだと思います。

ー 1人の時間で感情をリセットしているのですね。具体的に、日常でどう実践していますか?

高山さん:

忙しくても、“今日のストレスは今日のうちに”を意識しています。いいことも悪い習慣も、日々の積み重ね。クヨクヨしたら、走ったり、料理したり、好きな入浴剤を入れてゆっくりお風呂に入ったりして、心をデトックスします。そして早く寝て忘れる!明日はいい1日にしようと考えるようにしています。そういう考え方の切り替えを、意識的にもしているけど、私は少しだけ上手なのかもしれません。だからこそカメラの前でも心から笑えるし、笑顔がいいねって言ってもらえる気がします。

ー 高山さんを見ていると、笑顔でいることの大切さや素晴らしさを感じます。笑顔を大切にしている理由はありますか?

高山さん:

「笑っていれば風向きは変えられる」という言葉を座右の銘にしているんですが、壁にぶつかったり落ち込んだりした時や何をやってもうまく行かない時に、この言葉を思い出すと結構踏ん張れるし、そういう時こそ笑顔が大切だって思います。「今はちょっと辛いけど、笑顔で踏ん張れば、必ず追い風に変えられる」「笑顔でいれば、向かい風が追い風に変わる時がくるから大丈夫!」って。はじめましての時も、笑顔と元気な挨拶、前向きな姿勢があれば、多少の人見知りも乗り越えられると思うんです。人付き合いは、どちらかが心を開けばきっと相手も開いてくれるから、できるだけ自分から目を見て笑顔で話すようにしています。

走ることは、インプットでありアウトプットにもなっています

ー 「笑っていれば風向きは変えられる」というのは素敵な言葉ですね。ライフスタイルも注目されている高山さんですが、毎日を豊かにするために欠かせない習慣を教えてください。

高山さん:

必ず部屋にお花を飾ります。何もない場所に花を置くことで、簡単に“自分の空間”ができるし、洗い物が嫌だなとか料理を作るのが面倒だなと思う時にも、キッチンに飾った花がふと目に入ると、ちょっと元気をもらえるし気分も上向きになれるんです。花は部屋の気が悪いとすぐに枯れてしまうと聞いてから、花にとっても居心地の良いように、水はこまめに替えたり部屋を換気したり、部屋もきれいに片付けたりするなど、心がけるようになりました。

ー ランニングをされることでも知られていますが、どのくらい続けられていますか?東京マラソンにも出場されましたね。

高山さん:

走り始めて9年になります。仕事がきっかけでしたが、今では生活の一部。フルマラソンにも、もう6回出場しました。マラソンって人生と似ていると思うんです。一度始まってしまったらゴールまで前を向くしかないから、ネガティブに捉えるか、楽しむかは自分次第。「自分ならどう走ろう」という考えに切り替えた方が、クヨクヨしないし、やりきった時の達成感は格別です。大人になると“ルーティンをこなす”ことが大きくなってしまうけど、何かひとつ達成感を得るために練習したり、目的のために必死になったりすることって、人生にメリハリをつけてくれますね。

ー 走ることは高山さんの毎日にどんな影響を与えてくれますか?

高山さん:

走ることは、インプットでもありアウトプットでもあります。街の風景とか色彩とか匂いとか、走りながら感じることすべてが自分のインプットになっています。それが自分の文章となり、表現となり、器を選ぶ時の感覚にもなる。写真を撮るのも好きだから、撮る時のアイディアにも繋がるし、全部がヒントになっています。なかなか走れないという人も、スニーカーに履き替えて2〜3駅歩いてみるだけでもいいと思います。いつも通り過ぎる風景に発見があったり、路地裏で素敵なお店を見つけたりと、何かしらインプットになりますよね。

ルーティンの中に小さな楽しみをみつけることが、毎日を楽しむコツ

ー 日々を楽しむ姿がとても素敵ですね。上手に楽しむコツはありますか?

高山さん:

特別なことは必要ありません。ルーティンをただのルーティンにせずに、楽しむことが大事。ルーティンってちょっと憂鬱に聞こえるけれど、今日は気分が上がるリップを塗ろうとか、時間に余裕があるからスキンケアを頑張ってみようとか、元気の出る色の服を着ようとか。今日はちょっと贅沢なランチを食べちゃおうでもいい。ルーティンの中にも、楽しむヒントはいっぱいあると思います。捉え方ひとつで、日々のルーティンが変わるはず。その楽しみ方は人それぞれ。繰り返す毎日をどう楽しもうかなって考えています。

ー 「メイクをする」「洋服を選ぶ」など毎日の行動も、視点を変えるだけでワクワクする楽しみに変わるんですね。

高山さん:

日々の中で小さい楽しみや幸せをみつけられる人は、幸福度数や感動力が高いそうです。小さなことに喜べると、誰かがしてくれた小さな優しさにも感動して感謝できる。そして人にもしてあげたくなって、優しさが伝染するんです。自分が誰かにしたことも、まわりまわって返ってくる。そうやって優しさが循環していくといいですよね。どうしても人に求めてしまうけど、求める前にまず自分からやる。すぐに答えを求めないことも重要。スキンケアも同じですよね。使い始めて、1週間、1ヶ月と経って、「あ、なんか調子いいな」って思えることが本当の効果だなと思います。

「ぽっかり空いた休日、目的もなく走って辿り着いた河川敷で素敵な風景に出合いました。思わず『わ〜♪』と声が出たくらい。なんとなく走っていたけど、来る理由があったと思えた瞬間です。ここにいる人たちもみんな笑顔で朗らかで、疲れも一気に吹き飛びました」

「お花は一度並べて、どの花瓶に生けようかなと組み合わせを考える時間も楽しい。お花は自宅キッチンの窓辺にもいくつか並べています。疲れている時もこれを見るとちょっと豊かな気持ちに。空間を気持ちよく整えてくれます」

「料理と器の組み合わせを考えるのも大好き。こういう組み合わせを考える時も、日常で見ている景色や自然の色合いなど、目にするものが自分の感性にも影響しているなと思います。器にこだわってみると、簡単な料理でも素敵に見えるし楽しくなります」

ポジティブでいる秘訣は、小さなことでも自分を褒めてあげること

ー 仕事で失敗したり、凹んだりすることもあると思いますが、自分を好きになれない時はどうしていますか?

高山さん:

何かひとつでも、自分を褒める。「今日は眠かったのに走った私って偉い!」とか、「タクシーに乗らずに歩いて帰った私って偉い!」とか。誰かに言うほどじゃないことでも、自分の中で褒めてあげます。一日の終わりに、できなかったことよりもできたことを思い出して。後ろ向きなことに時間を使うのはもったいない。物事は前にしか進まないから、反省は一瞬でいいんです。これを実践したらポジティブな気持ちでいられるし、まわりにも楽しい人が集まってきます。仕事も人間関係も、すべてがすごくいい感じで動くようになりました。こういうのを「イルカの法則」っていうんですよ。

ー 高山さんのまわりにいると楽しいことがありそうな感じがしますね。イルカの法則とはどんな法則なんですか?

高山さん:

イルカってすごく頭が良くて警戒心が強いから、人が寄ってくると逃げちゃうんです。でも、イルカに構わずに楽しそうに泳いでいると、イルカが興味を持って向こうから近寄ってくるそうです。楽しそうな人には、自然と人が集まりますよね。何かを始める時や誰かに認めて欲しい時、仲間が欲しい時も、まずは一人で楽しそうにやってみると自然と仲間は集まってきます。協力者やチャンスもそうやって自分に集まってくると思うんですよね。

ー 高山さんはモデルや女優の枠を超えて、幅広く活躍されていますが、どのお仕事もとても楽しそうにされている印象です。そういうポジティブな空気に人も集まるのでしょうね。高山さんがこれからお仕事やプライベートで挑戦したいことはありますか?

高山さん:

これまでは表に出るお仕事が主でしたが、最近はコラボでお洋服を作るなど裏方のお仕事も増えてすごく楽しいんです。コンセプトから考えて、どんなシーンでどんな風に使ってもらいたいかとか、届ける側にいるというのが新鮮。これからもっと挑戦していきたいなと思っています。人が集まる場所とか空間を作るお仕事もやってみたいです。

アパレルブランド「FRAMeWORK」とのコラボで完成したワンピースが発売中。「大人が着たくなるようなワンピースを作りました。楽チンに着られるけど女性らしさを出したくて、首元の開きを深くしています。撮影スタッフも自分で決めて、世界観までディレクションするなんて初めてだったので、とても楽しかったです。靴やバッグなども私物総動員で撮影しました」

Photos by:Nobuki Kawaharazaki

高山都さん

高山都さん
(たかやま・みやこ)
モデル・女優。1982年生まれ。大阪府出身。ビューティーモデル、ドラマや舞台の出演、ラジオ番組のパーソナリティなど幅広く活躍中。趣味はランニングと料理。日々の 美・食・姿を綴った著書に、『高山都の美 食 姿 「したたかに」「自分らしく」過ごすコツ。』『高山 都の 美・食・姿2 「日々のコツコツ」続いてます。』(共に双葉社)がある。アパレルブランド「FRAMeWORK」とのコラボワンピースも発売中。自身のライフスタイルを配信するインスタグラムも人気。Instagram:@miyare38