第71回目は、美容本『キレイはこれでつくれます』を出版された女優・タレントのMEGUMIさんです。WA by do organicのイメージビジュアルを務めたMEGUMIさん。肌に自信が持てず気持ちまで落ち込んでしまった経験から、美容の力を実感。自分の肌と美容と向き合い、今では透明感たっぷりのみずみずしい美肌をキープしているMEGUMIさんの美容に対する考え方やポジティブな年齢の重ね方とは。巡りの良い肌と心は、MEGUMIさん自身を肯定し、新しい世界への扉を開いてくれました。
“20代後半、肌に自信が持てないことで人格まで変わってしまったんです”
ー MEGUMIさんが美容に関心を持ち始めたのは20代後半ですよね。きっかけは肌トラブルだったとか?
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グラビア時代は365日ほぼほぼ太陽に当たるような生活をしていました。当時は美容に無頓着で、20代後半になってシミ、ほうれい線、くすみなど肌トラブルやエイジングサインが爆発的に出てきて。ネットではネガティブなコメントばかりを目にするようになり、『まだまだ人生長いのにもうおばあちゃんになっちゃうの?』って、恐怖心から人に会うのが嫌になったり、テレビに出るもの怖くなったり、写真を撮られるのも苦手になったり。本来アクティブで好奇心旺盛なタイプなのに、肌に自信が持てないことで人格まで変わってしまったんです。人は見た目によってこんなに変わるんだと強烈な体験をしましたが、それでも活動は続けなくてはならないし、そうであればなんとかしなくてはと。それまでやっていなかった美容を『やるぞ』と腹をくくりました。
ー それでまずシートマスクを始めたのですね。
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当時ちょうど番組でご一緒した佐伯チズ先生に『シートマスクで毎日保湿をすれば変わる』と教えていただき、その日から今日に至るまで朝晩欠かさず続けています。始めて3日目くらいで、肌がもっちりしてきて肌の水分量が変わったような感覚があって。まわりにはわからないけれど、自分にはわかる確固たる変化を感じたとともに光が見えたんです。次々と試すのも楽しくなって、どんどん美容の扉が開いていきました。
MEGUMI著『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)
“美容で自分を幸せに。女性の自己肯定感を応援したい”
ー この数年で、SNSやYouTubeで美容について発信したり、先日著書も発売したりと、大人気ですね。発信しようと思ったのはどんな理由からですか?
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世の中の女性を応援したいというのが大きな理由です。出演したあるニュース番組で、「日本女性の自己肯定感が世界最下位」というニュースが取り上げられていて驚きました。それからリサーチする中で、とある大企業が女性の幸福度について100万人規模でアンケートを取っていて、その結果幸福を感じる時の第1位が「肌がきれいになった」だったんです。
ー 肌がきれいだと幸福度にも繋がり、自己肯定感も上がるということですね。
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そうなんです。私も肌がきれいになったことで心が前向きになった経験があるので納得でした。それは脳科学的にも言えることだそうです。たまたま脳科学の先生にお会いした時にそれを話したら、人はビジュアルと脳がリンクしていて、自分がきれいになったのを見て幸せと感じることはすごく自然なことなのだそう。肌がきれいになるというのはそのくらい大きなこと。やっぱり美容は人に与える影響が大きいんだなと実感しました。
ー それでご自身の体験をシェアすることで女性を応援したいと考えられたのですね。
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はい。美容もそうだけど、自分の活動、映画やドラマ、プロデュース業でも、自分が作るものは必ず女性を主人公にしています。いろいろなことがあるけど乗り越えていく物語、成長する物語にしようと思いました。女性は感情的で人の気持ちに同調しやすいし、割と取り扱いが難しい生き物だと自分でわかっているから、それを理解した上で、何か少しでもいい情報や前を向いていけるような手助けができたらと思っています。
“肌も心も巡り良くが理想。美容の力で日々の自分をご機嫌に”
ー MEGUMIさんのみずみずしく透明感のある肌に欠かせないことのひとつが巡りの良さだそうですが、具体的にどのような状態が理想ですか?
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循環がうまくいっている肌が理想です。体内はほとんどが水分だといいますよね。水は自然のものでもそうだけど、停滞すると臭いが出たり色が変わったりしてしまいますが、循環することできれいな状態を保てます。それは人の体も同じ。しっかり汗をかいて古い水を外に出してどんどん巡らせていくことで、淀みのない肌も育まれると思っています。デトックスのためにサウナにもよく行きますが、最近は自宅でよもぎを煎じた蒸気を浴びる療法よもぎ蒸しをするのにハマっています。週3回くらいのペースで続けたら、肌のトーンもどんどん明るくなっている気がします。気分もスッキリしますよ。
ー 溜め込まずに巡らせることで生き生きとした肌が保たれているのですね。デトックスすることは肌だけでなくメンタルケアにも繋がりそうです。
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そうですよね。体や肌だけでなく、心の中も循環して風通しをよくすることは大事です。モヤモヤしていると、人にも優しくできないし、新しいことにチャレンジしようという気持ちにもなれない。肌のケアと同時にメンタルケアも大切にしています。
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部屋と一緒で、頭の中も整理整頓する必要があって、そのためには自分の考えを言葉にしてアウトプットするのがおすすめです。私もこの仕事でこうやりたいとか、これは今はやりたくないなど気持ちを書き出すことをしています。そうすると自然と頭の中が整理されて明確化されるんです。書き出してみると意外とたいしたことなかったなと思えることも。考えや気持ちも、肌や体と同じように溜め込まず循環させることで、機嫌よくいられます。
“知識と経験、人を理解する器は一生膨らませていきたい”
ー 巡りが良いことは、肌も心も若々しくいられる秘訣でもあるのでしょうか。年齢を重ねることがネガティブに受け止めてしまいがちですが、40代になってますます美しさに磨きがかかったMEGUMIさんはどう年齢を向き合っていますか?
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30代って若くもないし、大人でもないし、自分の落とし所がわからなくて結構焦りましたよ。でも、年齢を重ねるのが怖いとか嫌だとか否定的な人はあんまり美しくないし、まわりもどうしていいかわからないですよね。『私おばさんだから』って言われても、『そんなことないですよ〜』も違うし、『そうですよね』も違うし(笑)。誰もハッピーじゃないんです。自分くらいは、自分のことを前向きに捉えてあげて、『まあ、いろいろやってきたし』って気持ちでいたら、人に迷惑をかけない大人でいられるのかなって(笑)。
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年齢は誰でも重ねていくものだし、その分経験は増えて私自身40代の方が心に余裕を感じます。昔はもっとギスギスして『なんでこうなのよ!』って自分に怒っていたけど(笑)、いろいろなことを経験してきたからこそ『まあ、いいところもあるじゃん』って自分を認めてあげることができるようにもなりました。同時に人も許せるようになったと思います。
ー 心に余裕を持つために心がけていることはありますか?
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考え方が凝り固まらないように、知識と経験、人を理解する器みたいなものは一生膨らませていきたいと思っています。若い世代と会ったり、さまざまな性別の人に会ったり、なるべく価値観が違う人たちと触れ合うこと。自分もいろいろがんばってきたし、相手にもいろいろあるかもしれない。みんなそれぞれがんばってるんだよなって。どんなことも『そういうこともあるか』って、おもしろがれる余裕を持っていたいですよね。
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最近、美容は自分のためはもちろん、人のためでもあるなと思っています。40代になると、どうしても立場が上になるし責任も生まれて、ただでさえ気軽に声をかけづらくなってしまいますよね。疲れていると怖いって思わせてしまうし、きれいな方が人も話しかけやすいなと。
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大人の余裕と豊かさをもって、美容できれいでいると無敵だと思う。毎日いろいろとやることがあるけど、やりすぎてギスギスしてしまうのも違うから、自分のペースを理解してちょうどいい塩梅で楽しみながらやっています。自分で自分のテンションを上げていくためにも、美容はとても心強いものですよね。
“シーンや季節に合わせて、アイテムを使い分けてメイクを楽しみます”
ー 柔らかでクリーンで、それでいて芯はしっかりと凛としていて。まさにブランドイメージにもぴったりです。ドラマ撮影などでは、セルフメイクだというほどメイクにも関心が高いそうですが、WA by do organicはいかがですか?
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とても使いやすいカラーやアイテムが揃っていますよね。メイクひとつで旬の顔になれるか古い顔のままかすごく違うと思っています。メイクし始めの高校生の頃は一生懸命やっていたけど、そこで感覚が止まってしまっている人も意外と多い。WA by do organicは、質感もカラーものもすごく使いやすくて、簡単に旬な顔になれると思います。
<MEGUMIさん使用アイテム>1.WA by do organic カラー コントロール プライマー PK01、2.WA by do organic シルキー パウダー ファンデーション、3.WA by do organic ルミナス アイ シャドー YL01(左)・RD02(右)、4.WA by do organic テンダー ブラッシュ PK01(左)・BE02(右)、5.WA by do organic シアー リップスティック RD01
アイシャドーは、上まぶた全体にYL01を塗ったら、上まぶたの際からグラデーションになるようにRD02を重ねる。下まぶたの目じり側2/3にRD02を塗る。チークはPK01とBE02を混ぜて頬にのせる。
MEGUMIさんがとくにお気に入りの2点。左から、WA by do organic カラー コントロール プライマー PK01、WA by do organic ルミナス アイ シャドー RD02
ー 今回特に好きなものとしてWA by do organic カラー コントロール プライマー PK01とWA by do organic ルミナス アイ シャドー RD02を選んでいただいた理由は?
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実は、ビジュアル撮影などで冬に使ったときは、WA by do organic カラー コントロール プライマー YL02 がいいなと思っていたんです。それが夏になると少し気分が変わって、肌を涼しげに明るく見せたいなという気分に。肌も少し潤いが増して艶感があるし、ピンクでパッと明るく仕上げた方が、季節の空気感や洋服とも合う気がします。肌の状態も季節で変化するから、季節によって下地を変えることで、その時々のなりたい肌が作れるのはいいですよね。
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アイシャドーはパレットも楽しいけれど、使いきれなかったり、使う色が偏ったりしてしまうから、1色でキマるのはいいですよね。しかも、このアイシャドーは使い方次第で変化がつけられるんです。WA by do organic ルミナス アイ シャドー RD02は日本人に似合うくすみカラーで、誰がつけても垢抜けて見える絶妙な色合い。アイシャドーはもちろん、チークにも使えそうな色味がいいですね。また1色でもラフにさっと塗るとナチュラルに仕上がるし、少しきちんとしたい時はさらに重ねるとフォーマルな印象にも。これひとつでオンオフ両方叶えられるのはありがたいです。
“走るために、休む。自分で自分の手綱を握ることも、走り続けるために必要です”
ー 肌も心もご自身を常にアップデートしながらどんどん美しくなるMEGUMIさん。その走り続ける原動力はどこにあるのでしょうか。
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安藤忠雄さんやコシノジュンコ先生といった自分が憧れる先輩方が、走り続けている姿を見せてくれるのは大きいですよね。もちろん裏には努力や大変さも感じるけれど、とにかく楽しみながら走っている。自分もできればああいう人になりたいと思います。
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でも走り続けるためには、休むのも大事。昔は『今日は走れません』って言えなかったけれど、今は素直に言って何もしない日を作るようにしています。それを許すことによって、ちょっと心が楽になりました。心も体もきちんと整えて、次の日からまた走ればいい。モヤモヤしたら自分の考えややりたいことを書き出したり、上質なエンターテイメントを観たり、本を読んだり、海外に行って心躍るものに出合ったり。できるだけいい状態を保てるように、自分で自分の手綱を握ることも、走り続けるために必要ですよね。
ー その影には、家族の存在も大きいのではないでしょうか。
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息子には、『必死だな』って言われますよ(笑)。でもそのくらいがいい。家ではゴロゴロと寝ることもあるし、あくまで私の本業は「母ちゃん」。だから、そういう部分を決して忘れさせない存在ですね。みんなそれぞれの場所で戦っていて、寄り添っているというよりは、戦友や運命共同体のようにみんなで頑張っているという感じ。本当にかけがえのない存在ですよね。みんなの成長を毎日感じるし、そんな姿は励みになっています。
photos by Emiko Tennichi
hair&make-up by Megumi Kato styling by Miku edit&text by Hitomi Takano
ブラウス・パンツ/Waltz(スタニングルアー 新宿店 03-5321-9416)
ネックレス・リング/ヴァンドーム青山(ヴァンドーム 青山本店 03-3409-2355)
MEGUMIさんのご紹介商品
カラー コントロール プライマー PK01<化粧下地>
実は、ビジュアル撮影などで冬に使ったときは、WA by do organic カラー コントロール プライマー YL02 がいいなと思っていたんです。それが夏になると少し気分が変わって、肌を涼しげに明るく見せたいなという気分に。肌も少し潤いが増して艶感があるし、ピンクでパッと明るく仕上げた方が、季節の空気感や洋服とも合う気がします。肌の状態も季節で変化するから、季節によって下地を変えることで、その時々のなりたい肌が作れるのはいいですよね。
▶商品詳細はこちら
ルミナス アイ シャドー RD02
アイシャドーはパレットも楽しいけれど、使いきれなかったり、使う色が偏ったりしてしまうから、1色でキマるのはいいですよね。しかも、このアイシャドーは使い方次第で変化がつけられるんです。WA by do organic ルミナス アイ シャドー RD02は日本人に似合うくすみカラーで、誰がつけても垢抜けて見える絶妙な色合い。アイシャドーはもちろん、チークにも使えそうな色味がいいですね。また1色でもラフにさっと塗るとナチュラルに仕上がるし、少しきちんとしたい時はさらに重ねるとフォーマルな印象にも。これひとつでオンオフ両方叶えられるのはありがたいです。
▶商品詳細はこちら
MEGUMIさん
(めぐみ)
女優・タレント。1981年9月25日生まれ、岡山県出身。2001年芸能界デビュー。08年結婚、翌年第一子を出産。雑誌やテレビ番組の他、多くのドラマや映画に出演する。20年2月、映画「台風家族」「ひとよ」で「第62回ブルーリボン賞」助演女優賞を受賞。現在は代表取締役社長として、個人事務所や金沢のカフェ「たもん」の経営も行っている。美容好きが高じてデビュー時より試した美容法は1000以上。女性がより自信をもって輝くための美容情報の発信にも力を入れている。
Twitter:@calmakids
instagram :@megumi1818
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